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ヘルス自動車工業 エムロ EC??

 

メグロSGを納車した際に新オーナーのガレージの奥で30年以上眠っていた謎のバイク。

メーターには『ヘルス』のロゴ、タンクにはエムロのエンブレム。僕の記憶の中ではこれまで見た事も聞いた事もないバイク。

帰宅後、気になるので手持ちの資料で調べてみた。すると『ヘルス』とは戦後に関東で立ち上げられた多くの二輪メーカーの一つである事が判った。

2輪メーカーとして営業していたのは、戦後間もなくの昭和26年頃からおおよそ9年程、高度成長期に入る頃の昭和35年には生産を中止していた模様。西暦で表すと1951年〜1960年あたりと、かなり古いバイクと思われる。

調べている内に『これはかなり珍しい個体かも』と興味が湧いてきた。オーナーは早く処分したくてすぐにでもスクラップにでも出しそうな様子だったので、早速電話連絡しとりあえず引き取らせて貰う事に。

SGが出て行って少しスペースが出来たと思ったら、それ以上に古いのが代わりに仲間入りして来ました。

ヘルス自動車工業、エムロ号 125cc

大きな欠品は無く、タンクエンブレムなども左右付いている。ウィンカーとマフラーはノンオリジナル。テールランプは??色は何度か塗られている様子。キックは降り圧縮もあります(たぶん)

オーナー曰く、故障で乗らなくなった訳ではなく、ただ乗らずに放置していたらしい。

綺麗に残っているタンクエンブレム、これだけでもかなりのお宝?

『ヘルス』の文字がイカスメーター。作動は不明。

エンジンは単気筒2サイクル。排気量は125cc?らしい。シリンダーの大きさからみてもおそらく125ccくらい。手元にある戦後から現在まで生産された全オートバイメーカー&車種を網羅したとされる資料にも、これと同じとみられる車体は掲載されていない。エムロの125ccの形式はECとEC兇蕕靴い、当時のECの広告写真と見比べてみるとこの車体とは一致しない。

特徴的なヘッドライトナセルや車体の形状から1957年に生産された170ccのENと写真では良く似ている。しかし写真で見るENにはエンジンの後ろのカバーが付いていない。

今回手に入れた車体がEC兇覆里世蹐Δ?詳しい資料が無いので良く判らない。

とにかく、製造されてから60年程が経過した、とても珍しいバイクである事には違いがない。

当時このバイクに携わった方々も殆どの方が他界されていると思われる。

戦後の物資の乏しい中で、日本の復興に向けて物作りに頑張った先輩方の形見であり、貴重な産業遺産と言えるかもしれない。

そんなバイクが、この世界の片隅に、ではないが、この日本の片隅の種子島で、これまで残っていただけでも凄い事に違いない。

もしこのバイクが再び走り出すことが出来たなら、それもまた素晴らしい。

Posted by yukiorakuen | comments(4) trackbacks(0)

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comments
おひさしぶりです。
また、楽しいバイク見つけましたね〜!
種子島には、まだいろいろ眠ってそうですね。
走り出すの楽しみにしてます&#128077;
FACET | 2017/02/12 21:57
FACETさん

こんにちは。
本当は今回のSG売却資金を元手に欲しいなと思うバイクがあったのですが(モトグッチも候補に入っています)、入れ替わりで変なのがやって来てしまいました。
こいつはSGの様に一筋縄ではいかないと思いますが、のんびり甦らせればと考えています。
管理人 | 2017/02/13 06:56
はじめまして。エムロ号の検索をしていて偶然見せていただきました。
実は、このバイクは私の亡くなった夫の父親がヘルス自動車の重役でありながら根っからの職人で開発者の一人です。
エムロ号500ccは当時警視庁の白バイにも登用されました。会社が終わった後、父はジップという海外のメーカーのバイクを参考にオートレース車を開発し、現在も日本全国のオートレース車の基礎となりました。今日でもオートレース車はほとんど同じ形のまま作り続けています。
その父より技術を受けついで主人が大野フレーム工業所を設立、現在も公営オートレースの車体を作り続けています。当社ホームページもありますのでご興味がありましたらぜひ覗いてください。
わが社のルーツともなるバイクが未だに残っていたことに感激し思わずメールさせていただきました。突然失礼いたしました。エムロ号が修理をお終わり生き返ったときはぜひ見せていただきたいと思います。
mogumogu | 2017/03/08 17:38
>mogumoguさん

はじめまして。
貴重なお話をお聞かせ頂いて有難う御座います。
なにぶん資料も少なく、わからない事だらけのバイクですので、いろいろ手探り状態での作業になりそうです。
エムロ号をルーツとする会社が、現在もオートレース車を作られているという事、それだけでも感激いたしました。
ホームページの方もぜひ拝見させて頂きます。
こうして当時の開発者の親戚にあたられる方に応援してもらえるなんて、凄く励みになります。
ボチボチですが復活に向けて作業を進めて行こうと思いますので、これからもよろしくお願いします。
管理人 | 2017/03/14 20:03









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