火を操る
- 2015.11.23 Monday
- 18:15
道具を使い火を自由に操るという事。
その二つの行為が人類の進化を早め、なおかつ決定的に変化させた。とナショジオ(ナショナル ジオグラフィックね。定期購読し10年以上)で読んだ。
普段何気なく行っている行為ではあるが、他の動物には真似のできない凄い事だ。
なんて、えらく賢まって書いてみたが、何の事はない昨日ガスコンロを壊してしまった。(別に夫婦喧嘩とかではないよ)
なかなかコンロなど壊れるものではないが、ここには書けない様な馬鹿な理由で壊してしまった。
昨日の午後の殆どは、この後始末に費やしてしまった。
一応修理をし、使える状態にはなったけれど、火を扱う器具なので大事を取って廃棄する事にした。
昨夜外に放り出したコンロが、朝になって雨に打たれているのを見ると、なんとなく申し訳ない気持ちになる。
種子島へ来て以来、7年間毎日家族の為に頑張って火を起こしてくれたコンロである。
ありがとうと感謝の気持ちを込めて分解した(なんのこっちゃ)
何をたいそうなと思うでしょうが、ばらして見ることでその機械の構造、仕組みも理解でき、新しい発見も多い。
普段当たり前に使っているガスコンロでも、案外中身がどうなっているかは知らないものだ。
たかがガスコンロと侮るなかれ、分解してみてハイテクと驚きの連続。
コントロールユニット、ガバナ、イグナイタ、サーミスタetc、構造は違えど自動車との共通点も多々見られる。
バーナーの構造などは真鍮製のニードルやジェットなど、まったく用途、形状は違えどキャブをほうふつさせる。
これだけ複雑な構造の機器を2万円程度で買えるなんて凄いことだ。
そしてもう一つ驚いたのが、修理要領書。
メンテナンス業者向けに小さく折りたたんでパッキングされ、本体内部に張り付けてあった。
一般ユーザーには全く関係ない物であるが、トラブルの際のフローチャートや配線図まで事細かに書いてある。
こんなところに作り手の良心が垣間見えて、機械修理に従事する者として心打たれる。
この丁寧さが、モノづくり日本の本質ではないかと強く感じた次第。
次買う時もこのメーカーにしようと思った瞬間だった。
ねじ、スプリング、配線、真鍮部品等もたくさん収穫。
またどこかで活躍するでしょう。
ただの貧乏性か・・・
閉話休題
SGタンクの続き。
2度にわたる錆取りの末、タンクを水洗いし、内部をよく乾燥させて、いよいよ内部コーティング。
使うのはお馴染、POR15のタンクシーラー from USA
大阪にいる時に知人から貰ったもの。
粘性の高い塗料で内部をコーティング、鉄板を酸素からシャットアウトし腐食から守ります。
今回でこのタンクシーラーを使うのは3台目(1台目、以前乗っていたスポーツスター、2台目モンキー)
ですがまだまだ容量に余裕がありそう。
とりあえず全量ぶち込んで、タンクを上下左右に回転させ塗料を内壁に塗るというか流し込みます。
余った分は下から抜いて再利用可能。
一度硬化すると剥離は難しいので、コックやホース接続部などマスキングは慎重に。
タンクキャップには通常の筆塗り。
こんな感じに綺麗になりました。
ついでに昨日塗れなかったスポーツスターのタンクも塗る。
とりあえず今日は真ん中のシルバー部を塗装。
SGのフレームも塗装すべく清掃。
錆びも少なく思ったより綺麗ですね。
雑誌を見れば、〜コートだの粉体塗装だの興味深いフレーム塗装法が掲載されていて、耐溶剤性や強度などが宣伝され、仕上がりもそれはそれは美しいのですが、お値段も目玉が飛び出るほどのビックリ価格。
とても私どもに手の出せるモノではない。
知り合いの板金屋に頼もうかとも思ったのだが、やっぱり自分で塗るかな。