演劇鑑賞
- 2016.02.22 Monday
- 21:06
富良野GROUP 種子島公演2016
倉本 聰 脚本、演出 『屋根』
北海道、富良野を舞台に、ある家族をめぐる戦前、戦中、戦後、昭和から平成へ至る物語。
恥ずかしながら、本格的な演劇鑑賞は今回が初体験。
舞台芸術といえば、大阪にいた頃は音楽のライブコンサートにはよく足を運び、他には映画鑑賞、絵画、芸術鑑賞などなど、かなり行きまくった方でしたが、演劇だけは経験なく空白地帯。
ミュージカルは一度見た事あるのだが、性に合わずまったくピンと来ませんでした。
イベントごとの少ない種子島、中でも特に芸術関係のイベントに個人的に飢えている状態なので、ここは張り切って家族全員前売り指定席を購入して鑑賞。
芝居の前情報といえば倉本聰プロデュースであるという程度の事しか知らず。
倉本聰さんが有名な脚本家、演出家である事くらいは知っているが、いざ作品となると『北の国から』しか名前が浮かばない。
その『北の国から』にしても、子供の頃にちょろっと見ただけで、物語自体は全く記憶にないという、なんともお粗末な演劇ど素人。
2時間半に及ぶ舞台が終了しての感想。
物語も演出も舞台俳優の演技も、とにかく素晴らしかった。
そして身体が震えるほど感動した!!
貧困、戦争、高度成長からバブルへと、人間の生き方、家族の在り方を問う、重く考えさせられるテーマではあるが、決して暗くならないよう、そこかしこに笑いがちりばめられてはいる。
にもかかわらず、途中何度も涙腺が緩み、おっさんの頬を涙が伝う。
そして最後には、まさか種子島まで来られているとは思わなかった、倉本聰さんご自身も出演者と共に舞台に上がってのカーテンコール。
鳴り止まない拍手と共に、自分でも戸惑うほど、これまた涙が止まらず。
舞台終了後にはエントランスホールにて倉本聰さんご本人から本にご署名を頂きました。
生身の人間が演じる舞台の凄さをを実感し、感動を頂きました。
外に出て『なんでそんな泣いてるの??』とのたまう冷酷非情な嫁と娘・・・・女は強しでした。