オタマジャクシ
- 2017.04.12 Wednesday
- 20:02
先週の話になるが、帰島していた娘と夕刻の犬の散歩に出かけた。
家から数十メートル離れた所で、数日来の雨で道路の轍に水たまりが出来ていた。
その水たまりの中に、娘がカエルの卵を発見した。
10センチくらいの卵塊で、ここ数日内に産み付けられたものらしい。
卵ひとつひとつの大きさから、種子島では『いぼばっくう』と呼ばれるヒキガエルの卵と思われる。
しかし産み付けた場所が道路の轍に出来た水たまりでは、数日雨が降らなければ水は干上がり、車に踏みつけられる危険も大きい。
そこで娘と相談し、卵を別の水辺へ移すことにした。
水を張ったバケツに卵塊を移し、近くの田んぼ脇の水路へ移動。ここなら水が枯れることもなく安心&安全。
無事に卵がかえるかどうかはわからないけれど、このまま放置するよりは良いでしょう。
この『いぼばっくう』、大型のカエルで、大きさは大人の手のひら大。
なかなかの愛嬌もので、これから暖かくなると、夜間特に雨の夜などに道端でジ〜っと座って餌を待っている。カエルの癖にまったく敏捷性が無く、のそのそ這い回る程度の動きしかしないので、すぐに捕まえることが出来るし、車が来てもジ〜っとしているので、よく車に轢かれてペシャンコになっている、種子島ではおなじみのカエルだ。
道端で餌を待っている姿は、愛嬌があって可愛いので、車で横を通る時はゆっくりと踏みつけないように気を付けている。
そして先日、移動させた卵がどうなったか見に行くと、無事にオタマジャクシにかえっていた。
なんかちょっといい事した気分になった。
カエルがいる風景というのは良いものです。