秋の長雨
- 2017.10.22 Sunday
- 13:06
秋晴れのツーリングから種子島に戻って約二週間、帰島翌日から今日まで太陽は一度も姿を見せず梅雨も顔負けの長雨続き。締めくくりは台風21号で、通過後の明日からやっと天気予報は晴れマーク。
超大型の台風21号。中心は種子島から遠く離れた東海上にあるのだが、強風域の規模が大きく、その影響で昨晩辺りから雨風共に強くなり荒れた天気模様となっている。
せっかくの週末もこの天気ではバイクも乗れず、家でのんびりNetfllixでも見ているしかない。
秋の夜長にはバイクをいじりましょう。最近は夜の気温もぐっと涼しくなり、光に集まる虫も少なくなったので、バイクいじりには最適な季節となりました。
ということで、以前クラッチOHの際に気になっていた、クラッチハブ周辺の交換作業を行いました。
ついでにこちらも摩耗と歪みの酷いプレッシャープレートも交換。
ディスクとの接触面は摩耗がひどく、面も歪んで要交換。
クラッチハブを脱着するには、コンペンセーターナットとクラッチハブセンターナットを外さなければならない。
左側のでかいナットがコンペンセーターナット。コンペンセーターとは機械式のトーションダンパーでクランクシャフトの回転をプライマリーチェーンに伝える際のショックを和らげている。
コンペンセーターナットを緩めるには、ナットの共周りをチェーンとスプロケットに噛ませて止めるロックツールと、クラッチハブとハウジングの共周りを止める為のロックプレートが必要。
ハーレーをいじるには、いろいろと特殊なツールが必要で、部品代以上に特殊工具代の初期投資がかさむのが痛いところ。他に使用用途の無い割に値段が張るモノが多いので、時間に余裕があって参考になるものがあれば自作したいところだが、結局こういった特殊ツールの値段って時間&手間暇短縮代金ですね。
プレートをセットするとこんな感じ。これでセンターハブとアウターシェルがロックされるので、チェーンロックと併用でセンターナットが緩めることが出来る。ちなみにクラッチハブセンターナットは逆ねじで、両ナット共にインパクト等の使用はNGらしい。
コンペンセーターナットは滅茶苦茶固く締まっていた。規定締め付けトルクが80〜100ft.lbsなので凡そ120N.mくらいだが、とてもその程度の固さではなかった。クラッチハブはセンターナットを外してもシャフトにテーパーで勘合されているため外れないので、プーラーを利用しとり外す。
外したクラッチハブ左と、新品ハブ。旧ハブはローラーベアリングの奥でハウジングと接するシュー部分も全てリベットから外れてボロボロ。
旧ハブのスタッドは段付き摩耗が進んでガタガタの酷い状態。ここをクラッチディスクがスムースにスライドしないと当然クラッチの切れは悪くなる。このハブもダメダメですね。
新品ハブを組み付け、取り外しと逆の順序で組付け。トルクレンチを使用しコンペンセーターナット、クラッチハブセンターナットを締め付ける。ちなみにクラッチハブセンターナットの締め付けトルクは50〜60ft.lbs、約70〜80N.m
早速、試乗、試運転と繰り出したいところだが、連日の雨で表に出る事さへかなわず・・・もう雨にはうんざりです。
はやく走りに出かけたいな〜。